酒とパソコンと音楽の日々

酒とパソコンと音楽の日々

単なる日記。そして時には連絡帳。

蘇える変態

星野源が昨年に出したエッセイ集「蘇える変態」を読んだ。

これは2011年から2013年まで雑誌に連載されたエッセイを大幅に書きなおして、

この本のために書き下ろした「楽しい地獄だより」を加えた本のようだ。

 

やっぱり星野源という男はすごく自然体で生きているように思う。

エロについて真面目に考察しているのが面白い。やっぱり男はエロで生きている。

ちんこが急に痛くなったので病院に行ったら医者から

「オナニーのし過ぎ」と言われたらしい。

なんておバカなんだろう。もう30にもなる男がオナニーのし過ぎでちんこが痛いだなんて。

このおバカ加減が本当に憎めない。

 

しかし彼は単なるおバカな男ではない。彼は俳優や歌手として評価が高いが、

その作品を生み出す時の辛さも正直に書いてある。

歌詞が書けない時には大声でわめき散らし、自分で自分を殴り、

その痛さで泣くという創作風景。

録音当日に曲が間に合わなくて、スタッフやミュージシャンたちを5時間も待たせて

曲を作ったというエピソードもあった。

僕が何気なく聞き流している曲も

源ちゃんのこのような苦しみから生まれた曲なんだろう。

しかし彼は言う、僕は仕事をするのが好きなんだと。

俳優、歌手、文筆といくつも仕事を掛け持ちしながら、

いったいいつ寝てるの?と思うぐらい毎日を懸命に生きている星野源。

そんな彼を突然襲う病魔。

脳動脈瘤によるくも膜下出血。その壮絶な闘病記がこの本の後半に綴られている。

 

最初の手術から数カ月後には仕事に復帰したのだが、

その後の検査入院で再発が見つかり、再び手術をすることになった。

2度目の手術は難易度が高いということで、

紹介してもらった名医と言われる脳外科の医師のところに診察に行く。

その医師が最後に源ちゃんに言った言葉に僕は泣いた。

名医と言われる人はやはり人間的にも素晴らしいんだなと思った。

手術は無事に成功。しかし本当の地獄はそれからだった。

術後に襲う頭痛。それがいかに凄かったかがひと目で分かるようなページがある。

 

激しい頭痛と嘔吐を繰り返す日々。

その辛さをエロ妄想で紛らわそうとする源ちゃんに僕はまた泣いた。

そんな時にはエロなんて何の役にも立たないのが解っていながら

それにさえすがりたくなるほど苦痛。結局はそれに耐えるしかなかったのだ。

 

この本は2013年の大晦日、芸能界復帰直前で終わっている。

彼の文章は彼が作る曲と同じ感触がする。

もっと深く星野源という男に付き合ってみようかな・・・

この本を読んで真面目にそう考えた。

 

僕は実はこういった読書感想とかライブのレポとかが大の苦手だ。

実際に文章を書く時間より、何をどう書こうかと考えている時間の方が長い。

しかも書いては消し、書いては消しの繰り返し。

いったいこれだけの文章を書くのに何日かかってんだ!(たぶん4日)

だいたい文学少年というのは空想少年でもある。

僕は本を読んでいない時はずっと空想に耽っていた。

そのせいか、空想や妄想を書くことには何の迷いもないのだが、

何かの感想とかレポとなるとうまく書けない。

なぜならそこには空想が入る余地がないから(かな?)

ということで、これから始まるツアーの感想もほとんど書かないと思いますので、

ご理解のほどよろしくお願い致します。←結局これが言いたかっただけ。